強い毒には血清がひつようになる
無血清培地は、人工的に培養した血清になります。2020年に爆発的に流行した新型コロナウイルスを代表するように、人類の歴史は常に毒やウイルスとの闘いが続いていたのです。毒やウイルスにも状態以上におけるレベルというものが存在しており、基本的に人体には毒やウイルスに対して対抗できる力があるので大半は時間がたてば自然とおさまっていきます。しかしインフルエンザやコロナウイルスそしてノロウイルスのように進化したウイルスや、植物の中にある毒には人間の対抗する力では対応できないものも存在するのです。放置をすれば命にかかわるので、そこで必要になるのが血清です。
血清は毒を中和する効果がある
ウイルスや毒が入り込んでしまったときには、医療機関で血清を打つ必要があります。血清というのは、毒やウイルスに対して抵抗力のある薬品を注射することで血液の中に溶け込んだ毒素を中和する薬です。血清の作り方は、毒となる物質をウサギや鹿そして鳥類に注射をして生まれた耐性物質を回収します。しかし動物から回収するには手間がかかるので、別の方法として考案されたのが無血清培地です。